英文で「時を表す部分」というのは、だいたい文の最後の位置に置かれます。
例えば、
I get up at 6:30.
だったり、
I was born in 1990.
のように、文末に、
(前置詞)+(時)
の形となることが多いです。
このときに厄介なのが「前置詞」で、「at」のときもあれば、「on」や「in」のときもあります。
これが日本語であれば、
「6時30分に」とか「1990年に」というように、
時を言いたいときには、たいがい「に」を付ければ済んでしまうのでカンタンですが、
英語の場合は、面倒なことに前置詞を使い分けなければなりません。
at、on、inをどう使い分ければいいのか、また、前置詞を付けなくていいパターンもあるのでそれも含めて、ルールをまとめました。
前置詞(at、on、in)の使い分け
at、on、inの使い分け方のコツは、イメージでとらえることです。
- atは点(ピンポイントの時刻)
- onは日
- inは幅のある期間
これさえつかんでおけば、かなりの範囲で対応できます。
「at」になるケース
atのイメージは、「点」です。
「7時30分」のように、ピンポイントで「何時」と言うような場合にはatになります。
at 7:30 :7時30分に
at noon :正午(昼の12時ちょうど)に
at midnight :夜の12時ちょうどに
例)He called me at 10:00. (彼は10時に私に電話をした。)
また、
at breakfast :朝食時に
at lunch :ランチ時に
at dinner :夕食時に
のように、何時何分というほどピンポイントではなくとも、短い時間帯を指す場合にatになります。
「on」になるケース
「日」を指す場合、前置詞はonになります。
on Monday :月曜日に
on May 15 :5月15日に
on my birthday :私の誕生日に
例)I will go there on Thursday. (木曜日にそこに行きます。)
「in」になるケース
幅のある期間を指す場合、前置詞はinになります。
in January :1月に
in spring :春に
in 2020 :2020年に
in the 20th century :20世紀に
int the 90's :90年代に
例)School begins in April. (学校は四月に始まる。)
at、on、inを「時間の長さ」の観点で比べると、基本的には
at(時刻) < on(日) < in(期間)
という関係性になります。
ただ、例外もあって、
in the morning :午前中に
in the afternoon :午後に
in the evening :夕方、晩に
のように、「日」よりも短い場合でも「in」が使われることがあります。
しかしこの場合でも、「幅のある期間」というinのイメージは同じです。
(一日の中での期間)
前置詞を付けないパターン
this、next、last、everyが付くケース
頭にthis、next、last、everyが付く場合は、atなどの前置詞は付けません。
this week :今週
next week :翌週
last week :先週
every week :毎週
this month :今月
next month :翌月
last month :先月
every month :毎月
例)I took an exam last week. (試験を先週受けた。)
なお、同様のケースで
this morning :今朝
this afternoon :今日の午後
this evening :今日の夕方、晩
がありますが、
今夜という場合は「this night」とは言わず、「tonight」となるので注意が必要です。
(tonightも前置詞は不要です)
例)Let's get together tonight. (今夜集まろう。)
一語で成立するパターン
today
tomorrow
yesterday
now
などは前置詞を付けずに単体で使います。
これらは、文法的に言えば「時を表す副詞」と呼ばれるもので、一語で副詞の働きをするため前置詞を必要としません。
例)I am going to see him tomorrow. (明日、彼に会います。)
まとめ
- atはピンポイントの時刻、onは日、inは幅のある期間、のイメージで使い分けるのが基本。
- 頭にthis、next、last、everyが付く場合には前置詞は不要。
- today、tomorrowなどの時を表す副詞では前置詞は不要。
例外となるケースもありますが、これらのルールを知っておけば、時を表す表現で悩むことはだいぶ少なくなるのでしょう。